楽しいことはないかしら。

久しぶりにブログを書く。
とか言っていつも久しぶりなんだけど。嫌だなあ。

楽しいことはないかしら。
そう書いたものの、私は今演劇の稽古をしているのだから、
そりゃもう楽しいのである。
桃尻犬「キャンベラに哭く」という舞台です。
楽しい。稽古の時間までクソみたいにだらだらして。稽古行って。

久しぶりに小説を読みました。
松尾スズキ「宗教が往く」
上下間から成っているから長いかなあと思ったけど
もっともっと読んでいたかった。そんな感じ。
完全にこれからの人生を揺さぶってくる本でした。
とか大袈裟なこと言って引くよね〜(IKKO)

愛する人とどうでも良いものを探す日々は、
神様に祈ってももう二度と帰ってこないということ。

みんなそれなりに恋人とかを愛していますか?
恥ずかしいよねえ〜(IKKOではない)
探し物はなんですか?
見つからないよねぇ〜(YOUSUI INOUE)
大好きな人も物も沢山あるけど、何もかもが少しずつ変わっていくことぐらい
知ってしまうには十分な時間が流れてしまった。
それはとても寂しいことのようでもあるが、もしかしたら
今までとは違って抗えるのかもしれないし、出し抜けるのかもしれない。
変わってないふりをして過去のまねごとをすることだけは嫌だ。哀しい。
ずっと追い焚きしてる風呂みたいだもん。ヌルっとする。

それから映画も見ました。
ウディ・アレン「サマーナイト」


どことなくシェイクスピアの「夏の夜の夢」を思わせる設定。
ロケ地、衣装ともにまじで神の領域でした。よだれで机びしょびしょ。
わたし結婚してもしなくても、なんかもう凄い好きになっちゃった人と
絶対こういう生活したいもん〜(どういうものか伝わらない)
夏の森が懐かしくて愛しくなりました。
私が思い出してるのは長野の森だけど。

劇中に何度か出てくる台詞
「セックスをすることで人は新しい自分を発見する」
前半はポジティブな意味で、
「私と貴方は今でも愛し合ってるよ〜イェーイ」的な
至極前向きで口説き文句のように使われているこの台詞ですが
いざ、性行為をしてみると!!!
貴方を愛していたのはあくまで過去だった
これが!わかって!しまう!!
しなきゃ良かったのに!セックスしなきゃ良かったのに!
そしたらお互いに淡い思い出の中で、なんとなく相手に思いを馳せて
なんとなく自分が幸せでない理由にできたのに!
もったいねえ!!!!!!

往々にしてある。
いろんな場所で、更新しなくても良いことが更新されちゃって
都合の悪い過去はどんどん消されちゃって
私に取って都合のいい、選ばれし記憶だけが、思い出として残る。
どうしようもない。仕組みは変えようもない。

それでもわたしはやっぱり何もかも忘れたくなかった。




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