読書の秋(一瞬だけ)


小説恐怖症が今年の夏に治り始めたので、少しずつ本を読んでいます。
小説恐怖症は、中学生のときに何かをこじらせて読んだ
夢野久作「瓶詰の地獄」によるものです☆夢野久作の力半端じゃない☆☆

舞城王太郎「煙か土か食い物」

古本屋さんで250円。
250円でこんなに楽しい気分になれるって、この国ヤバい。
楽しいと言えども、この小説は表紙から察しがつくように
「わー☆ハッピー☆☆きゃーわくわくうふふえへ☆・・・好き(照)」
みたいな小説ではありません。
途中でちょっと体が痛くなったり息を吸うのが怖くなったり
なにかに自分の体が接触することが異様に恐ろしくなってしまうような本でした。
でも最高。
わたしはミステリー小説は特に読まないで生きて来たのだけど
この本を読んで一気に好きになった。かも。
話の説明は省略しますが(優しさゼロ)
この本を読んで思ったのは、やっぱり血の臭いのする男性は素敵だということ。
感想かと思ったら即好きな男のタイプの話をするわたしの浅ましさは置いておいて
とにかく血の臭いがする男性というものには、本能的に吸い寄せられてしまいます。
血の臭いといっても、別に死にかけとか、凄い怪我してるとかということではなくて
暴力が傍にあることの野性味だとか、そこに見え隠れするその男性の
強い性衝動のようなものには、やはり抗えない。
文章に臭いはないけれど、舞城王太郎の文章の中に現れる人物はだいたい臭う。
それが読み手の身体器官を操ってしまう理由なのかもしれません。

残念ながらわたしはこの本を途中から、天ぷらを揚げながら読んだ(大後悔)
もし、このあと読もうと思った貴方には、片手間に読まないことをお勧めする。
どんなに心を強く持っても、文字を追う目やページを捲る手は
意思と正反対に働いてしまって、天ぷらの油で火傷するよ。
わたしも母と祖母の命令を無視してでも炬燵で読んでいればよかった(大大後悔)

たぶんこの本の面白さが微塵も伝わっていないので、
最後にわたしの気に入った一文を。


「まったく君は正しい。正しいって言葉を百万回書いても一億回書いても
あと一回書き足りないくらい君は正しい。」








0 コメント:

コメントを投稿

Powered by Blogger.