図書館に行った日

まだ会ったことがない人が好きな本を借りに図書館に行った。
最近、もう会ったことある人(つまり友達)
に勧められて読んだ本がすごく面白かったから、
じゃあ今度は会ったことない人の好きな本読んでみようと思って。

本を読むときって、みんなはなんでその本にしたんですか?
わたしはよく図書館に行って、新しい本!読むぞ!と息巻くんだけど、
大抵「本というものが大量にある」その状況に爆裂興奮してしまい
「日本語勉強しに来た外国人」
「実は凄い数学ができる人」
「本に触ったら死ぬ人」とかのふりをしちゃう。
そのうち、自分が何を読みたいのか全然分からなくなって、とりあえず子供用の椅子でタンタンを読んで、
結局舞城王太郎借りて帰ります。
だめだこりゃ。

友達が勧めてくれた本は、いつも凄く嬉しい。
あなたが今まで読んだ沢山の本の中で、
わたしにはこの本が合うかもって考えてくれたんだね!
自分のこと考えるだけでも毎日凄く忙しいのに、わたしの為に本を選んでくれたんだね!
あぁ、嬉しい。
嬉しいし、しかも面白いんだから、すごいな。

逆だとどうなのかしらと思って、
まだ会ったことない人っていうか、完全に他人がネットで進めている本を読んでみることにした。
他人がわたしのことを一切考えずに進めた本。
何億もいる他人の中からわたしがなんでその他人を選んだのかにはなんの意味もないけど、
なんとなくわたしはその他人を選んで、その他人が選んだ何十冊かの中から1冊を選んだ。
その1冊にも全然意味はないし、本当に偶然読むことになった本で、なんのドラマもない。
唯一起きたドラマは司書さんが本を取り違えて、危うくユーラシア大陸の歴史を読むことになりそうだったくらい。
それと、わたしの持っているワンピースとそっくり同じオレンジの本だったこと。



最初の一文は、
「校庭のアスファルトにできた水たまりの中に、キョウの亡霊を見たとコミはいった。」
で、キョウとコミってなんだ?人?

読み終わった時にこのブログを読んで、
「キョウとコミだよ!!馬鹿!!!あなた大好きでしょ?!」
とか思えてるといいな。この本が好きだといいな。
それでいつかどこかで、この本を勧めてくれた他人に会って、
「わたしがあの時の他人だよ」
「あ、あなたがあの時の他人か。じゃあ今から友達ね」
って出来たら、わたしの人生大好き!


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